下校していく生徒達

Posted by eitaro on 2014年7月27日 in 未分類

 下校していく生徒達に、部活動に精を出す奴等に、惨めで無様な格好を僕たちは晒す。
 苦しくて、格好悪くて、恥ずかしくて。僕等に良い事はまったく無い。
 テニス部のイレギュラーは、部活をいつも止めたいと思っている。でも止められない。部活全体の空気が、それを禁止している。自分だけ逃げんじゃねぇぞ、と。
 止めたら虫けらとでも言うような雰囲気に僕達は完全に呑まれていた。そこに自由な意思があるわけない。
 生徒手帳に載った生徒会則。そこには形骸化した決まりが載っているくせに、生徒を固く縛っている決まりは載っていない。部活を止めちゃいけないとか、自分の分をわきまえなきゃいけないとか。

紅い唇

Posted by eitaro on 2014年7月16日 in 未分類

 レナの紅い唇、そこからためらいなく紡がれる綺麗な音色の言葉たち。
「あんた、ウザいよ」
「正直だな!」
「お前もだろ。というか、どうせそんなこと思ってんだろうなとは思ってた」
 さっきからお互いに正直すぎる。どうしたんだろう? お互いに、お互いを大切には思っていない。2ch の関係みたいな感じがした。
 でも、確かに生きた人間に触れ合っているという温かさを感じていた。
 だから、
「僕が、『男から見て良い男』を紹介しようか?」
「いい」
 僕の躊躇、逡巡、勇気を、たった一言で全て台無しにしてきた。

人の上に

Posted by eitaro on 2014年6月14日 in 未分類

 天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず。
そんなことを言っていながら、神職にだって階級はある。上から順に、特級・一級・二級上・二級・三級・四級の六等級。
それに合わせて俺達器人も位分けされている。もちろん俺は四級。茜とかの高貴な一族は二級上。その当主は一級。その中でも選りすぐりの偉い方が特級。和奏みたいな実力者は三級。和奏の父親、和継さんは実力が認められて一級だ。
もとの身分が低くても、強くなりさえすれば、階級は上がる。そういう実力主義的なところが器人にはある。

チェックメイト

Posted by eitaro on 2014年5月28日 in 未分類

「おい架。こいつ、もしかして強い?」
「今頃かよ・・・・・・」
 ヤベぇよ、と普通に、いつも通りの冷めた顔で架は言った。
 和継さんがナンバーワンの実力者なら、架はナンバーツーだ。その架にそこまで言わせるなんて・・・・・・。ヤベぇんだな、と今更ながら思う。
「足手纏いがいる中で戦って勝てる相手じゃない」
 悪かったな、と言いたかったが、言い争っている場合じゃない。
 俺の隣に動けない少女がいる時点で、俺はもう動けない。
 架の風圧じゃ、牛鬼を押さえ込む事はできない。
 つまり、これは詰んでいるってことだ。チェックメイト。人生終了。

神器

Posted by eitaro on 2014年5月10日 in 未分類

 俺が秘める神器、天之尾羽張(あまのおはばり)は、霊力を入れると、風を生み出す。ソニックブームとか、かまいたちを想像して欲しい。あんなのが撃てる武器だ。言うなれば、俺の剣は遠距離攻撃型なんだよ。剣の形をしてはいるものの、使い勝手的には、大きな拳銃だ。
 だから、俺は本当は風で切りつけるべきなんだろう。それが俺の能力だから。才能と言っても良いものだから。他人じゃ無く、自分の力に頼るべきなんだ。
 でも、俺はそれができない。

昔の映画

Posted by eitaro on 2014年4月12日 in 未分類

「昔の映画にこんなのがあった・・・」
 ある人がハーフマラソンに参加した。その人は忠(ま)実(め)な性格だったから転んだときの薬とか包帯だとか、急に喉が渇いた時の経口補液だとか、貧血になった時のゼリー飲料だとかを一杯用意した。そして当日、準備万端でその人はスタートした。
 その人は問題なくどんどん走れていた。でも、暫くすると道端で蹲っている人を見つけた。その人は人が良かったからその人に声を掛けた。蹲っていた人が怪我をしているんだって知ったその人は、自分の持って来た薬で治療してあげた。怪我した人は喜んだ。

不思議そうに

Posted by eitaro on 2014年3月11日 in 未分類

志藤ってさ、未来予知できんの?田中が喋りかけてきたので、ああ、あの事なんじゃないかと思ったから返事を先に口に出してみたところ、そんな風に不思議そうに彼は言った。

そんなに驚く事なのだろうか。って思ったけど、今日この日と、お前という人間から連想されるのは、たった一つに決まるだろう?って説明したのに納得が行かないようだった。

あー、そうだよねと理解した様に装ってはいたけど、まだ彼は怪訝そうな表情を続けていた。昔もこんな事があった気がする。あの時も理由を説明しても結局、分かってくれなかった。

いつも

Posted by eitaro on 2014年2月23日 in 未分類

だから、僕はいつも大変だ。僕は『いじられキャラ』で通っている。もちろん、希望してではない。他人に合わせて適当に人間関係をこなしていたら、いつの間にかそういう事になっていた。去年の文化祭あたりからそのっキャラは固定された。いじられキャラは、いつも他人の期待に応えることが求められる、最も面倒くさいタイプのキャラで、いつもすぐにでも止めたいと思っているのに、周りはなぜか止めさせてくれない。学校と言うのは、本当に残酷な社会である。

本当の楽しさ

Posted by eitaro on 2014年2月14日 in 未分類

「歴史の本当の楽しさを教えたい」そう言って、一年間かけて世界史の教科書のたった20ページしか授業をしなかった。ほとんどの生徒は無視して内職をしていた。ゆっくりとしか進まないくせに、テストではしっかりと他のクラスと同じスピードで進んでいくテストには、もちろん知らないどころか国も年代も違う内容ばかりが出て、タイムスリップした気になったのを覚えている。そんな感じだから、しっかり授業を聴いている生徒よりも内職をしている生徒の方が成績が良かったりした。

二度手間

Posted by eitaro on 2014年1月30日 in 未分類

生徒会室のどのPCを使ってもお互いが何を調べたかを把握して、二度手間にしないようにする。そうしているんだろう。まあ、確認のためにもう一度見るから3度手間にならないようにが正確か。まあ、どうでもよいけど。30分くらいも経つと、全員がもう出し尽くした。という感じになった。「じゃあ、そろそろ止めようか。『共有フォルダ』にコピーして」各自自分の集めだ情報を共有フォルダに入れる。ここからは博人の仕事か。「じゃ、フィルターかけて、重複消して」とサクサク進めていく。

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